多くのアプリケーションのように、Blender にも拡張機能があり、多数のユーザーにより作成・利用されています。Blender 4.2以降のエクステンション・プラットフォーム導入に伴い、新旧の拡張機能が存在するようになりました。
この記事ではこれらの違いやインストール方法などについて解説します。
上記の通り、Blender 4.2以降では「エクステンション」が導入され、従来のアドオン機能と合わせて新旧のシステムが存在しています。
「エクステンション」とは、Blender 4.2から新しく導入された拡張機能全般を指します。Blender 4.2リリース時点ではさらに「アドオン」と「テーマ」の二種類があります。
Blender 4.1以前にも「アドオン」と呼ばれる拡張機能があり、Blender 4.2以降でも利用可能です。
上記のエクステンションによるアドオンと区別するため、「旧アドオン」(Legacy Addon)と呼ばれています。
新旧二つのシステムは導入方法にも違いがあるため、まずは「エクステンション」の導入方法について解説します。
まずは公式の「エクステンション・プラットフォーム」にアクセスしてみましょう。
Blender 本体から入手もできますが、こちらの方が情報が多く、アドオンを探しやすいです。

気になるアドオンがあったら画像をクリックして詳細を確認できます。

Blender 4.2以降を起動し、ブラウザーの後ろに表示しておきます。
詳細ページの右下の「Get Add-on」という青いボタンをクリックします。



もちろん Blender 本体からもインストールできます。

もし、下図のような警告が出た場合は[オンラインアクセスを許可]をクリックし、
Blenderがインターネットにアクセスできるようにしてください。
エクステンション・アドオンの更新は Blender 内から行えます。
上記の「エクステンションを入手」タブでページを表示した際、公式エクステンションリポジトリからダウンロードしたアドオンやテーマは更新があるか確認が行われ、更新があればそれぞれのアドオンの項目に「更新」ボタンが表示されます。

旧アドオンは、ブラウザーでダウンロードし、Blenderでファイルからインストールする必要があります。
大抵のアドオンは下記のサイトで告知や配布が行われています。Reddit の Blender サブレや Youtubeなどでも下記の配布先へのリンクが張られていることが多いです。
配布されるアドオンは通常、「ZIP(.zip)ファイル」または「Python(.py)ファイル」になっています。

インストールが正常に終わると、プリファレンスに対象のアドオンのパネルのみが表示されます。以前のバージョンでは左側のチェックボックスで有効化しないといけないかもしれません。

単純に「Zip ファイル」を展開したフォルダーや「Python ファイル」を、後述のアドオンインストール先にコピーするだけでもインストールはできます。
この場合、プリファレンスのインストールボタンの隣の「更新」をクリックするか、再起動しないとアドオンのリストに表示されません。
両アドオンとも「プリファレンスウィンドウ」の「アドオン」タブから管理を行います。
(画像)
ここでは、現在インストールされているエクステンションと旧アドオン、入手可能なエクステンションのリストが表示されます。
ここからアドオンの有効化や無効化、各アドオン固有の設定ができます。
リストの末尾のアイコンで、提供元が判別できます(人型:エクステンションのコミュニティアドオン、Blenderロゴ:コアアドオン(後述)、ファイル:ファイルからインストールしたアドオン)
(画像)
各アドオンのチェックボックスの左の「>」をクリックすると、アドオンの基本情報が表示されます。
4.1まではここからアドオンの使用方法を確認できましたが、4.2以降では[Webサイト]のリンク先から確認するようになりました。
(画像)
「ショートカットキー」により起動する物や、「ツールバー」(Tool Bar)や「プロパティ」(Properties)、「サイドバー」(Side Bar)を使用する物、アクションを起こした後に「最後の操作を調整」(Adjust Last Operation)を使用する物があります。また、専用の UI を追加し、そこから起動する物もあります。
(画像)ツールバーとサイドバー、最後の操作を調整パネル
執筆時点では後述のコアアドオン以外のアドオンのインターフェイスの翻訳はされていません
各アドオン固有の設定もここにあります(ないものもあります)。
アドオンによっては先に作業フォルダーやパス、依存ライブラリなどを設定しないと動作しないものもあります。必ず確認しておきましょう。
(画像)
Blender にはデフォルトで「バンドルアドオン」(4.1以前)または「コアアドオン」(4.2以降)がインストールされており、直接有効化できます。
(画像)
4.2以降では「バンドルアドオン」の一部はコアアドオンとして従来どおり同梱されていますが、
それ以外は前述のエクステンション・プラットフォームからダウンロード・インストールする必要があります。
(画像)
デフォルトではすべての種類のアドオンが表示されていますが、プリファレンスの上から二行目の中央にあるリストから絞り込むこともできます。
(画像)
また、現在有効化されている物から選択することもできます。特定のアドオンの操作方法がわからない時や設定が必要な時は、このオプションで絞り込むと探しやすくなります。
(画像)
デフォルトでのインターフェイス翻訳機能では、新規データの名前も日本語にします。しかし、一部のアドオンでは新規データ名を決め打ちしているため、データが見つからないというエラーが発生することになります。
そのため、アドオンでこの手のエラーが発生する場合は、「プリファレンス」の「インターフェイス」タブ内の「翻訳→対象」の「新規データ」を無効にしましょう。このオプションはデフォルト名が日本語になるだけで、必要なら自分でつけ直せばいいだけです。
エクステンションアドオンと旧アドオンのインストール場所は分けられており、さらにエクステンションは配布先によっても変わります。
インストールされたアドオンは、Blenderインストール後に表示されるスプラッシュの「Load (バージョン番号) Settings」((バージョン番号)の設定を読み込む)で旧バージョンの設定をコピーする際、一緒にコピーされます。
エクステンション・リポジトリはアドオンが格納される場所で、Blender 4.2では3か所設定されています。これらリポジトリのリストは、[エクステンションを入手]タブで表示されるページの右上の「リポジトリ」をクリックすることでアクセスできます。
![[エクステンションを入手]タブ→[リポジトリ] リポジトリリスト](/tutorials/extensions/Repolist.png?link=1&display=thumbnail)
一番上は「extensions.blender.org」からインストールしたエクステンションが入るリポジトリです。デフォルトでは下記が設定されています。
%APPDATA%\Blender Foundation\Blender\(バージョン番号)\extensions\blender_org
「詳細設定」をクリックしパスの上にマウスを置くと、ツールチップにフルパスが表示されます。「カスタムディレクトリ」をONにし、インストール先の変更も可能です。変更後は「リフレッシュアイコン」でリフレッシュしてください。

二番目の「User Default」は上記以外(github やファイル)からインストールしたアドオンが格納されています。
%APPDATA%\Blender Foundation\Blender\(バージョン番号)\extensions\user_default
三番目の「System」は読み込み専用で、旧アドオンの「バンドル」にあたる「コアアドオン」用です。
%APPDATA%\Blender Foundation\Blender\(バージョン番号)\extensions\system
旧アドオンと、4.1以前では下記になります。
%APPDATA%\Blender Foundation\Blender\(バージョン番号)\scripts\addons
なお、Blender 同梱のバンドルアドオンは
Blender本体のインストール先\(バージョン番号)\scripts\addons
にあります。
ポータブル版の場合、インストールしたアドオンは Blender 同梱のアドオン同様、Blender 本体のインストール先\(バージョン番号) 以下の「extensions」または「scripts」にインストールされます。