元記事:EEVEE & Viewport - Blender Developer Documentation

互換性のなくなる変更

EEVEE のライトプローブボリューム

マテリアルの BackFace Culling → Light Probe Volume(裏面を非表示→ライトプローブボリューム)プロパティが正常に動作するようになりました。4.2以降は反転していました。これはライトプローブボリュームのベイクのみ影響を受けます。

旧ファイルを5.0で開いても、ベイクした照明は同じになります。一つだけ違うのは、マテリアルが未割り当てのマテリアルスロットが、このオプションが ON になってベイクされることです。

5.0以降で保存したファイルを以前のバージョンで開くと、ベイクした照明は同じ結果にはなりません。(#147218)

ビューレイヤーのオーバーライド

ビューレイヤーのオーバーライド(マテリアル、ワールド、サンプル数など)に対応しました。この機能を使用した旧ファイルのレンダリングが変わります。(e16b6ac3da89ef428d0b733d1375ba27cf2f59be)

シェーダーノード

Repeat Zones(リピートゾーン)Bundles(バンドル) などの新しいノードに対応しました。


リピートゾーンによるフラクタル。ファイルは Cartesian Caramel 氏作

詳細は(リリースノートのレンダリングページ)を参照してください。

Curves(カーブ)

カーブの表示が書き直され、新しい Curves(ヘアーカーブ、カーブ)オブジェクトタイプと、そのすべての機能の対応が改善しました。Workbench での小さなシェーディングの改善や、Cycles の3Dカーブに近い形状の生成などもあります。

特に、従来無視されていた resolution(解像度)カーブ属性が考慮されるようになったことに注意してください。これにより以前の作業シーンでメモリ不足や特定のヘアーシステムで表示されなくなる可能性があります。その場合、この属性を手動で調整する必要があります。

新しい "Cylinder"(円筒)オプションは、平面的なリボンが表示されない、太さのあるカーブをレンダリングできるよ表示タイプです。この新しい円筒形状は、Workbench での正確なヘアーシェーディングが可能になり、EEVEE レンダリングとの相互利用も改善します。(#143180)

また、EEVEE にはセルフシャドウによるアーティファクトを回避する、カーブ用の内部シャドウバイアスが付きました。これにより既存のファイルの見た目が変わる可能性があります。

MatCaps

  • スペキュラーライト層を含む新規と既存のビューポート MatCap の改善版が追加されました。これはシェーディング品質と暗い表面での可読性を改善します。(cc04e0128d)
新しい MatCap セレクション
新しい MatCap セレクション

EEVEE マテリアルのコンパイル速度の改善

NVidia OpenGL ドライバでの単純なマテリアルのコンパイル速度が4倍高速になりました。これはすべてのバックエンドが改善されます。

コンパイル速度の改善
コンパイル速度の改善

下記のハードウェアでテストを行いました。

オペレーティングシステム:Windows-10-10.0.22631-SP0 64 ビット
グラフィックカード:NVIDIA RTX 6000 Ada Generation NVIDIA Corporation NVIDIA 581.42

これらの時間は --profile-gpu オプションを使用して取得しており、EEVEE の起動時間は含んでいません。
これらのテスト中、すべてのシェーダーキャッシュは無効化されています。

詳細な解説が#145347にあります。

その他

  • Object → Visibility → Surface Picking(オブジェクトタブ→可視性→表面ピッキング)トグルをプロパティエディターに追加、半透明のオブジェクトの選択、深度ピッキング、表面スナップを無効化します。(6b0f57facf8f7ffb887992d41a2251d86b4e7e11)

  • HDR と広色域に Windows と Linux+Wayland で Vulkan バックエンドを使用し対応しました。(詳細)

  • EEVEE の Image(画像)テクスチャノードが、32ビット HDR 値を16ビットに制限しなくなりました。(4629be1f6c6033d89472fbc8450a12462913cc07)

  • EEVEE の Light Probe Volume(ライトプローブボリューム)のベイク時間と UI の反応が改善されました。(e5f13a727ab97d906a509f77f31f0e74a1123085)

  • EEVEE のエンジン識別子を、BLENDER_EEVEE_NEXT から BLENDER_EEVEE に変更。(4fe75da973ec74ab4073d3f4d0293428a50ecb55)

  • gtao_distance が、ビューレイヤーに移動、 ambient_occlusion_distance にリネーム。(1c29a2e2e5a85f57e27ab2bc9b6b8c24318385bf)

  • Workbench+オーバーレイでのメッシュのインスタンスの最適化(多数のインスタンスのあるシーンでFPS が最大三倍に)。(8adb3e758f543e87d9e8166c9a2982ed512ac537)

バグ修正

  • 自動深度と他の深度関連のオペレーターが選択不可のオブジェクトを無視しないように。(6b0f57facf8f7ffb887992d41a2251d86b4e7e11)

  • 軸制限によるトランスフォーム時([G]キー押下後に[X]押下など)に、軸のラインが "Show Overlays"(オーバーレイを表示)が ON の時のみ表示されるように。(1df4a09539)

  • Render Viewport Preview(ビューポートプレビューをレンダリング)と、Render Playblast(プレイブラストをレンダリング)が階調制限のない HDR レンダリング出力に対応しました。(872c8fb1897d4911d22ae11455c8679a7bf4bea7)


Blender Foundation の文書を翻訳、ライセンスは CC-BY-SA 4.0 Int にて公開