Blender Foundation が休暇に入りましたので、今週のウィークリーレポートはお休みです。
代わりに、1/1の予約記事にある Blender Extension プロジェクトについて少しご紹介したいと思います。
Blender Extensions プロジェクトは、Blender 用のアドオンを公開する公式のプラットフォーム、「Blender Extensions Platform」を構築するためのものです。
2022年初頭に Ton Roosendaal 氏がロードマップで語った、Blender のインターネット接続の活用の一つに「自動的なアドオンのバージョンアップ」がありました。
これを発展させ、Firefox のアドオンのように公式にリスティングされたアドオンを Blender から直接ダウンロード・更新できるような仕組みにすることが目標です。
2022年10月、公式の開発者ブログに「Blender Extensions Platform」という記事が掲載され、ロードマップや規約案などが掲載されました。
これによると、以下のような特徴が掲げられています。
上記にはアプリケーションテンプレートやジオメトリノードなどが含まれていませんが、これらも対応を予定していることがコメントにて言及されています。
ライセンスについては、コメントによれば、アドオンは GPL のみ、アセットなどは非 GPL やパブリックドメインも選択可能になっているようです。
なお、上記記事内ではサンプルサイトへのリンクもありましたが、現在は消えてしまっています。
また、上記記事では以下のマイルストーンが設定されていました。後で変更される可能性もあります。
それから Blender 本体に実験的機能として少しずつはコミットされていたものの、目立って大きな動きはなかったようですが、今年の最後になって最初に少し触れた、Blender Extension プロジェクトにより、来年から本格的に始動するようです。
サーバ側とクライアント(Blender)の実装のソースコードも公開されており、フォーマットやライセンス、要求要件などが策定中です。
Gumroad や Blender Market がある今、どのような形に着地するかはまだわかりませんが、Godot などのようなに Blender だけでアドオンにアクセス・更新できるようになるのはありがたいです。今後が楽しみですね。